第三部  来場者意識  構成

 

3- 1. ◆ 来場者の会場内滞留時間

3- 1- 1.  来場客の会場滞留時間は平均 4時間

 

3- 2. ◆ 平均立寄り数

3- 2- 1.  来場客は会場滞留時間に平均 6箇所のブースに立寄る

 

3- 3. ◆ 見慣れた商品の出品は見向きもされない

3- 3- 1.  出品対象商品の選択

3- 3- 2.  新製品・新技術を展示会でお披露目では遅い

3- 3- 3.  来場者にとって「灯りをかざして新しきを知る」場が展示会

3- 3- 4.  出品戦略

 

3- 4. ◆ ブースデザインはなぜ万博のパビリオンに似せるか

3- 4- 1.  会期が短く接客時間も短い限界特性と「非日常の商空間」の関係性

 

3- 5. ◆ ショールームのような展示・陳列をしてはならない

3- 5- 1.  展示・陳列も見慣れているスタイルではなく「非日常の商空間」を加味しなければ、来場客は見向きもしない

 

3-1. ◆ 来場者の会場内滞留時間

 3- 1- 1.  来場客の会場滞留時間は平均 4時間

 

ある調査結果によれば、一般的に会期が三日間の開催展示会に来場するお客は一日だけのみの来場が圧倒的に多く、来場客は、開催初日か二日目の午後一番くらいをめがけて出掛けるお客が多く主体的な気持ちから早く観に行きたいという気持ちが比較的多い。会期が三日間の内、最終日の午後は比較的客足は鈍っていることが証明している。

来場者たちの会場滞留時間は 240 分間 4 時間)との調査データがある。この所要時間を多いと見るか少ないと見るか。

来場者数が少ない」に対し、「会場内滞留時間も短い」。重ねて言うが、展示会は、少ない来場者数の短い滞留時間で開催されている

この制約される特性のなか企業は出展しているのであるから、考慮すべきことは生産性の高さで、これを支えるイノベーションマーケティング戦略が結果に大きき影響すると思われる。

蛇足になるが、展示会の成果は企業規模の大小を問わないと同様に、この上で述べた生産性イノベーションマーケティング戦略の結果も企業規模の大小を問わないのが展示会である。

花見客10%を除いたこの会期三日間で3,210人(一日当たり、1,070×3日間)ターゲット顧客にたいし、各出展者は広くアピールを行い、技術の活用の相談を受け、新規顧客獲得や売り込みをしようとして、ブース(小間)を構えるのであるが、この 4 時間の滞留時間を費やして商談目的の顧客は平均 6箇所くらいの出展者ブース(小間)に立寄り情報収集目的の来場客は25~40箇所くらいの出展者ブース(小間)を見て回るようである。

彼らをメインターゲットに考えるなら、自社はこの僅かな立寄数の中に入って置かなければ始まらない立寄ったり見て回わったりの僅少とも言える出展ブース数の6箇所と25~40箇所中に自社を取り込んでこれなければ話にならない

そうするために先ず自社出展ブースに立寄らせることがテーマとなる。この仕掛けが無ければブース立寄り客は激減し、勝負にならない惨めな結果に終わる

こうなると、来場者総数も自社ブース立地周辺の来場者数も語るに値しない。出展企画とか出展準備の大きなテーマの一つがここにある

滞留時間の内、移動時間のデータがないから話はアバウトになるが、移動時間を含めての単純平均で言えば、商談目的の顧客は立寄り一社当たり40分間情報収集目的の来場客は9.6~6分間となる。

おそらく商談目的の顧客の移動時間は短く、情報収集目的の来場客は長いから、出展者一社当たりでの滞留時間の長さの差がこうなるのであろう。

しかし、言えることは、商談目的の顧客は一社当たり20~30分間しか滞留しないであろうし情報収集目的の来場客は 5420分間÷2÷25立寄数)~11420分間÷2÷40立寄数)分間しか滞留しないであろうことを前提にしてブース展開を考える必要がありそうである。

特に商談目的で確実に言えることは通常のビジネスステージにおける営業販売活動で購買行動や購買予定行動を起させる述べ所要時間に比べ考えられない短さであろうことから穫を得るためにブース展開はどうあるべきかを考え抜かなければならない

 

3-2. ◆ 平均立寄り数

 3- 2- 1.  来場客は会場滞留時間に平均6箇所のブースに立寄る

 

会場内滞留時間は240分間で6箇所のブースに立寄る … という調査データがある。この6箇所にたいし、来場者の来場の目的がはっきりしていないから、

来場客は、平均240分間会場内に滞留し 平均 6箇所のブースに立寄

 4 時間の滞留時間を費やして商談目的の顧客は平均 6箇所くらいの出展者ブース(小間)に立寄り情報収集目的の来場客は25~40箇所くらいの出展者ブース(小間)を見て回るようである。

彼らをメインターゲットに考えるなら、自社はこの僅かな立寄数の中に入って置かなければ始まらない立寄ったり見て回わったりの僅少とも言える出展ブース数の6箇所と25~40箇所中に自社を取り込んでこれなければ話にならない

そうするために先ず自社出展ブースに立寄らせることがテーマとなる。この仕掛けが無ければブース立寄り客は激減し、勝負にならない惨めな結果に終わる

こうなると、来場者総数も自社ブース立地周辺の来場者数も語るに値しない。出展企画とか出展準備の大きなテーマの一つがここにある

 

 

3-3. ◆ 見慣れた商品の出品は見向きもされない

 3- 3- 1.  出品対象商品の選択

 

 
☑ 商品(製品・サービス)のライフサイクルが成熟期を過ぎて衰退期に差し掛かろうとしている商品は出品に適さない。何故か
 
☑ 安定期・成熟期の商品を出品するときは、アピール・訴求において欠かせない要点がある。この要点を充たさなければ、見向きもされない。その要点とは何か
 
 

最も出品にふさわしいのは、言うまでもなく新製品・新技術・新サービスなどである

 

 

3- 3- 2.  新製品・新技術を展示会でお披露目では遅い

 

一般にお客が最も関心を寄せ、重い腰を挙げて展示会場にやって来るのは製品商品技術・システム・サービス)を見て・聞いて・触れてニーズを充足に値するかを確かめることが可能であるからである。各出展者がこの新製品を開催展示会で一斉にお披露目されるなら尚更お客は刺激され何よりも逸早く感触を確かめたいと思うのは、積極的にビジネスに取り組む進取性に富んだ勢いのあるお客である。

☑ 売り手側に取って、新製品商品技術・システム・サービス)を逸早くお披露目したいお客は誰か

☑ 展示会に出展して、誰よりも逸早くお披露目したいお客は、市場において最もビジネスに熱心な結果活発市場・業界を支える」であるが、ここにターゲットを絞ってブースに引き寄せる策を講じて出展しているか

☑ この市場・業界を支える優良なお客が、市場全体の上位20パーセントくらいであったとすれば、会期中にそのお客をブースに立寄らせる策は講じているか

☑ 更に広げて、その下位の35パーセントくらいのお客を含む上位55パーセントくらいのお客にたいし、出展して会期中確実にお披露目出来ているか

☑ 販売の量は市場の露出面積に比例する」と思わないか

☑ 「ビジネスは質の高い顧客の多いほうが勝利すると思わないか

☑ この一連の手立てを事前に準備せずに出展して、事前に手立てをして出展した競合他社にこれらお客との成果を持って行かれていないか

☑ 営利を目的とする企業が行う仕事のすべての活動業務は、「売上げを拡大し安定した大きな利益を得て競合他社に勝利しマーケットシェア市場占有率を高めることを目指しているのではないか

☑ この命題の「売上げを拡大し安定した大きな利益をもたらす顧客を相手にコンタクト接客)して製品商品技術・システム・サービス)のお披露目を行っているか

☑ この命題の競合他社に勝利するために、顧客のトライアングル構造において、市場・業界を支える優良なお客、つまり市場全体の上位55パーセントくらいのお客に確実に製品を浸透する策をブース展開に盛り込んで着手しているか

☑ この残りの45パーセントくらいのお客の中から、切り捨てるお客を除いたお客は、製品にたいしてニーズは潜在化状態であるかもしれないがそのお客がブースに立寄ったとき顕在化する策を講じて当たることを為しているか。

 

「展示会で新製品・新技術などのお披露目をすると良い」との誤解があって、会期に照準を合わせて開発を急ぐ傾向があるが、出展時ではもう遅い

大勢の来場客が釘付けになっている出展者のばあい、そこにプールされたお客の多くが、開催される前段階で製品について予備知識を持って来場しているケースが現実に存在する。したがってこの出展者は、ブースで、「注意を喚起する」作業も、「興味・関心を刺激する」作業も既に出来上がっていて、省くことができるから、

☑ 「理解させ、連想させ → 確認させ → 願望を抱かせ → 欲求度を高め → 記憶に止めさせ →  比較検討させ → 選択させ → 絞込ませ → 了解させ → 製品と無言の対話をさせ → 見直しと心の整理をさせ → 納得させ → 確信させ、購買行動に押し上げるこの「購買態度変容のステップに会期中集中できる思わないか

☑ 質の高いお客を限られた時間内に生産性よくブース展開できれば見込み度の高い重要な、「購買行動や購買予定行動を起させる対象の顧客が会期中に掴める思わないか

☑ お披露目は最優先すべき顧客ターゲットにたいし出展前に済ませて置かなければ同じ会場に出展している競合他社にその有力な顧客を先取りされる可能性があると思わないか

 

企業が新規事業開発や新製品開発において、誰のためのものかを想定して作業を進めると思われるが、この「誰のためのものかで想定する顧客は初めに定める標的市場のメインターゲット顧客優勢市場のなかの優れたお客になることは言うまでもない。

 

このターゲット顧客とは、将来にわたり強いボンディングで結ばれるべく共鳴的な信頼関係を結ぶ相手となる最も大切な顧客中の顧客である。

 

この顧客に何はともあれお披露目しなければならないし、この顧客が存在するテリトリーまたはリージョンに複数社存在するであろうから、その優勢市場の大切な顧客には展示会に出展する前段階にお披露目を完了させ、時間の許す限り商談に踏み込むことが望まれる

☑ これを行なわなければ裏目に出る危険がある。この顧客にお披露目せず開催展示会場で、他の顧客と同じレベル、同じタイミングで認知させる訳にはいかない。と思わないか

 

☑ 因みに、優勢市場もあれば中堅市場、劣勢市場もある。その意味で顧客中の顧客を摘出するに当たって、先ずは優勢市場のこの顧客がターゲットであるから、顧客戦略よりも、優勢市場戦略が優先されると思わないか

 

ところでここで述べた「この顧客」は、非耐久消費財で云うところの進取性の強い市場・業界・商勢圏周囲への影響力がある経済的に恵まれた上澄み層を指し、見込み客全体のおよそ 3~5 パーセントくらいはこの層となる。

顧客戦略上、新製品・新技術などの先取りを終えて出展し、次なるターゲット顧客を「顧客のトライアングル構造」で云うところの上澄み層の下位に当たる 15 パーセントくらいの革新層に照準を当ててお披露目とすべきで、そうしなければ手遅れとなる。会期後コンタクトの優先順位に沿って結実させて行くことは言うまでもない

 

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3- 3- 3.  来場者にとって灯りをかざして新しきを知る場が展示会

 

「観光」の語源は、「灯りをかざして新しきを知る」。中国の『史書』に初めて出てくる。

来場者にとって展示会は、言ってみれば「灯りをかざして新しさを知る場」で、この「新しさ」を求めて、だから、わんさとやって来るこのマーケティング・ツールが展示会である。

展示会は「新しさ」の宝庫としなければならない。輝きのある「新しさ」に、直接触れる場が短い会期が故に、魅力なのである。

「新しさ」の無い展示会は魅力がなく、お客は、次回から会場へ足を向けようとしなくなる

 

ビジネスに熱心な今の時代に最も勢いのある多くの企業が参画して開催され、出展者がこぞって新製品や新技術・新手法・新サービス、または今回ならではの新しい情報を披露目し魅力的な新製品の展示に連動し魅力的に紹介する場の演出が施されるなど展示会場を埋め尽くすように創り出すマーケティング・ツールが展示会である。

 

☑ では、「今回ならではの新しさの訴求メインターゲットは誰か。暗中模索で投網を掛けるやり方は効果が期待薄となる。

☑ いつ何社(人)やって来るかさっぱりつかみようのないまるで大海で一本釣りするように、ブース前通行客を相手にしてお披露目して、弾みのつく成果目的・目標が得られるだろうか

 

☑ 最初誰に知ってもらうべきか、を考えなければちぐはぐな結果となる。

言うまでもなく、優勢市場において影響力のある有力な顧客にである。このターゲットを一等のメインとしなければ、弾みがつかない。

 

顧客構造をトライアングルで描いたばあい、例えば市場・業界内での支出配分総額市場規模)を構成する顧客100.0として、

☑ すなわち最初に商品(製品・技術・サービスなど)の顧客になってもらうことが有効となる上位  3~5 パーセントの上澄みスキミング層の顧客と、その下位 15 パーセントの革新イノベーション層の顧客の一部が、最有力で優良な顧客であり、最優先して新製品の優良顧客となってもらわねばならないと思わないか

☑ そのメインターゲット顧客には、展示会出展以前にお披露目し、予約受注するとか、成約の予約を取り付けておいてから出展し、あらかじめ競合他社は押さえ込んでおかなければならない、と思わないか

☑ この ターゲット顧客への新製品・新技術の展示会でのお披露目では遅いのである。事前にたっぷりと魅力を伝えその現物を是非見たいと腰を挙げさせ会期中現場のブースで見させて価値に触れさせ利用・使用シーンを描かせ、「新しきを知り」、展示会で優越感に浸ってもらうように仕向け、「先陣を切って手に入れたいと思わせなければ、新製品の行く末は暗いものとなると思わないか

 

 3- 3- 4.  出品戦略

 
 

(勉強会課題 ◇ 来場客を見据えたカテゴリー構成

(勉強会課題 ◇ 製品力考慮の出品

(勉強会課題 ◇ 製品戦略と出展

(勉強会課題 ◇ 新製品の開発と展示会出品

(勉強会課題 ◇ ブランディングと出展

(勉強会課題 ◇ 製品のポジショニング(独自性・差別性)考慮の出品

(勉強会課題 ◇ 商品の独自性または差別的優位性

(勉強会課題 ◇ 製品の価値の訴求

(勉強会課題 ◇ 製品の基本価値と付加価値は

(勉強会課題 ◇ 出品戦略

(勉強会課題 ◇ 戦略的出品計画の立案

(勉強会課題 ◇ 出品製品選択10の着眼

(勉強会課題 ◇ ライフサイクルを見据えた出品製品の選択

(勉強会課題 ◇ 時流とエンドユーザを見据えた出品戦略

(勉強会課題 ◇ 来場者としてのお客のトライアングル構造の現状を読んだ製品特定

(勉強会課題 ◇ 的を外さない出品対象製品の選択

(勉強会課題 ◇ 戦略アイテム比

(勉強会課題 ◇ 品揃え … ※参考情報)

(勉強会課題 ◇ 交叉比率の高い製品と低い製品の割合 … ※参考情報)

(勉強会課題 ◇ 存在認知度と出品

(勉強会課題 ◇ 浸透度と出品

(勉強会課題 ◇ 見せ筋、伸び筋、売れ筋、死筋製品 … ※参考情報)

(勉強会課題 ◇ メイン製品と関連製品の関連づけは有効か

(勉強会課題 ◇ メイン製品の価値と来場者プロフィール

(勉強会課題 ◇ 出品製品の特定とメインターゲット

(勉強会課題 ◇ メイン製品の商機と展示会開催時期とのターム

(勉強会課題 ◇ 単品出品の有効性

(勉強会課題 ◇ 出品品目数

(勉強会課題 ◇ 出品対象商品を絞る。テーマ商品に絞る。絞って集中させる … ※参考情報)

(勉強会課題 ◇ 会期が短いが故に求められる生産性の高い出品対象製品の捉え方

(勉強会課題 ◇ 出品製品選択に関して戦略的に生かす狙い5ケ条

(勉強会課題 ◇ 出品と損害保険

3-4. ◆ ブースデザインはなぜ万博のパビリオンに似せるか

3- 4- 1.  会期が短く接客時間も短い限界特性と「非日常の商空間」の関係性

 
 
展示会を欧米の見本市・展示会のように、一週間近く開催したとすれば、国土面積の狭さと比例して来場者数も稼げないことから、開催展示会の殆どは三日間となっている。
この意味では「会期は短い」。
この開催期間はコスト面、来場者総数の面から如何ともし難い限界点となる。
 
この会期中にやって来る来場者を対象に、出展者はブース展開を繰り広げるのであるが、初日と二日目がそれぞれ 8時間、最終日が 7時間が、ターゲット顧客とコンタクト接客できる時間の限界である。
 
しかも、新規見込み客をメイン対象に出展する場合、ブース前を通行する来場者を立寄らせなければ始まらないが、いつ何人通るか誰も読めないし、素通り客は二度と戻って来ないし、仕掛けしなければ容易に立寄ってくれないという不確かさもあって、投入した手間・時間・コストを遥かに超える利益を獲得したい願望にたいし、好転策を講じなければならないという命題が宿命的にあるのであるが、先人たちはこの問題解決のため、起死回生の妙案を生み出した。
 
それが「非日常の商空間」である。
そして回を重ねるごとに「展示会は非日常の商空間である」ことを定着させた。
 
 
換言すれば、非日常の商空間」化すれば、会期も時間も短いという限界特性の克服はもとより、期待以上の成果は言うに及ばず、産業を振興し、市場規模を拡大し、業界を活況にし、経済効果経済波及効果をも高めるツーウエイコミュニケーションメディアとして成長させた。
 
 
ところが、高度経済成長期からバブル期を経て長く不況が続いたこともあって、短期決戦型販売戦略踏襲型の、商談優先の展示会化し、辛うじてブースデザインのみ非日常の商空間」となり、短い会期の短い時間内で短期決戦型販売戦略踏襲型の、商談優先の出展が支配的となってしまったことで、産業を振興し、市場規模を拡大し、業界を活況にし、経済効果経済波及効果をも高めることも、投入した手間・時間・コストを上回る利益も出ない出展を多くの企業が繰り返すこととなったようであるが、主催者およびオーガナイザーとメイン出展者の手によって展示会を徹底した非日常の商空間化にすべき共創が求められる

 

 
 

3-5. ◆ ショールームのような展示・陳列をしてはならない

3- 5- 1.  展示・陳列も見慣れているスタイルではなく「非日常の商空間」を加味しなければ、来場客は見向きもしない

 
 
ヒトはなぜ集まるか」のテーマを突き詰めて行けば、「非日常の商空間」に行き着く。
 
若者が都会に憧れるように、多くの店でシャッターが下ろされた商店街には行かず、新しくて賑やかなショッピングセンターやショッピングモールに多くの客が集まるように、非日常の商空間の展示会だから多くの客が行ってみようと思うもので、期待していることは日常的に見慣れたものではない
 
商品の展示・陳列においても、ショウルームでの展示法にしてはならない
 
では、非日常の商空間の展示会でどのような展示・陳列とするか。この課題解決の幾つかのキーワードは、やはり「非日常の商空間」にあるから、出展して大きな成果を期待するなら、このテーマを掘り下げることである。
 
このことは特に、情報収集目的の来場者はこう思っていることを前提にして出展者はすべての対応を非日常化で企画し準備することが求められる

 

 

 

 

 

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